yamad@brothers
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TRUE CALLING
お題:誰かさんの携帯が手違いで止まった件について


出題者:Eichan
上記の通り、友達の携帯が止まってしまったのですが、
先月には振り込んだのにも関らず使用料が引き落とされない、
なんて事件を起こしたばかりなものですから、
大変、怠慢な企業様だなという印象を植えつけてくれます。
その友達自身が携帯に振り回されないアナログな人ですから、
止まったって、何てことはないと考えていそうなものですが…。
携帯が止まるということはその人自身だけでなく、
周りの者もその人と連絡が取りたい時に取れぬという、
影響、弊害を及ぼすのですから、
企業様もそこらの管理体制はしっかりしてほしいものです。


なんて書いてみましたが、そんな深く考えてません。
無理矢理文章化しました、このテーマ難しい話が広がらない。


携帯ね…携帯…け…いたい、無理。笑


ショートストーリー
「つなぎ」
----------------------------


AM12:00
静寂に包まれた暗闇、
ジジジと音を立て寂しげに光を放ち続ける街頭群、
その中をこそこそと人目を避けるように歩いていく人影。




AM12:16
漆黒に染められた門の前に群がる人影。
その中でひそひそと会話をしている人影。


「……本当にやるの?」
「やる」
「余裕だろ」
「これって犯罪じゃない?」
「憧れだろ、憧れ」
「一度はやってみたいよな」
「でもさ」
「ばれやしねえよ」


「……そろそろ行こうぜ」




AM12:28
黒い門をガシャ…ガシャ…と遠慮がちな音を立て乗り越えていく人影。
地上に降り立つと同時に影達は速足で駆け抜ける。
「ん?」
先頭を駆け抜けていた影が立ち止まる。
「あそこまだ明かりがついてるぜ」
「誰かいるのかな」
「いや、フェークだろ」
「だな」
影達はまた走り始め、明かりのついた部屋の横で立ち止まった。
「そーっと覗いて見ろ」
「……」
「誰もいねえ」
「やっぱり」
「なんだ」
影達に張り詰めていた緊張の糸が切れる。
「よし、じゃあ裏に回るか」
影達はまた忍ぶように走り始めた。




AM12:34
「ここだよ」
「今日、鍵を開けといた」
「よし、じゃあ入るぞ」
影達は窓をそろそろと開きその中へと進入していった。
「……暗いな」
「僕の携帯のフラッシュ明るいよ」
影の1人はもぞもぞと携帯を取り出しフラッシュをつけた。
「ばっ!光をつけるな!」
明かりをつけた瞬間、5人の人影が一斉に克明に映し出され、
4人の人影が携帯を取り押さえようとする影絵の次の瞬間、
また平穏な暗闇の世界に戻っていった。




AM12:39
人影にしばらく興奮と沈黙が続く、
誰もこない事が確認できると人影達は再び喋り始めた。
「誰かいたらどうするんだ」
「……ごめん」
「大体、地形は分かるし月明かりで充分だろ」
「まあ、誰もいないっぽいって分かったじゃん」
「そうだな」
「でも慎重に行こうぜ」
「だな」


「じゃあ、行くぞ」




AM12:41
人影は身をかがめ速足でその道を駆け抜け、
角へきたら立ち止まり、周辺を確認し建物をどんどん進んでいく。
階段を登っては立ち止まり、登っては立ち止まり
「そうだ工具は持ってきたか?」
「おお、親父の仕事道具持ってきた」
「開けられるの?」
「昼間調べた感じだと、いけそうだな」
「ここまできて駄目でしたなんて最悪じゃん」
「最悪、体当たりで」
「無理すぎ」
「俺の空手の力を見せる時がきたか」
「アホか」


コツ……コツ……コツ……コツ……


人影達は完全に油断していた。


コツ……コツ……コツ……コツ……


「ん…足音聞こえない?」


コツ……コツ……コツ……コツ……


「か、階段を登ってくる音だ!」


コツ……コツ……コッ……


人影達は虚をつかれ暗闇の世界から引っ張り出された。
中年の男は懐中電灯の光に当たる少年達を見て、驚いている。


一瞬、空気が凍りつき、時間が止まる。


「……に、にげ!」


最後まで言葉を発することなく、人影達は走り出した。


「待てお前ら!!」




AM12:45
(やばい!やばい!やばい!やばい見つかった!)
全力で逃げる人影、追走してくる光。
(どうする?どうする?)
階段を一段飛ばし、二段飛ばし、三段、全段……
人影は階段を跳躍して飛び降りるとその勢いから転んでしまった。
(やべえ!……)




AM12:47
振り返ると追ってくる光は消えていて、
他の人影達もいなくなっていた。
(どうする?)
人影は困惑し、とりあえず身を隠すことに決めた。
(他の奴ら、捕まっちまったかな……)
人影はポケットから携帯を取り出す。
(今、掛けてもいいのものか……俺みたいに隠れてたら……)
携帯のメモリを合わせ、通話ボタンをなぞる。
全力疾走の動悸と危機感からの高揚で心臓が激しく躍動しているのが分かる。
人影は何度も周囲を見渡し--通話ボタンを押した。
「ただ今、お客様の御都合によりお繋ぎできません……」
(何でこんな時に止まってんだよ!使えねえ!)


人影は勇気を奮い起こし、立ち上がり目的の場所を目指すことにした。




AM12:50
細心の注意を払い、目的の場所へと近づいていく。
光が現れることはなく、人影を見つけることもなく。
(やっぱり、あいつら……)
脳裏によぎる想像を頭を横に振り霧散させ集中を取り戻す。


目的の場所へ行くための最後の階段。
ここしか道がない為、登ってしまうと退路を失うことになる。


周りに光がいないことを確かめ、階段を登っていく
が冷たく閉ざされたドアに突き当たり、やはり皆がいない事を悟る。
(GAME OVERかあ……)
無情にも冷たく閉ざされたドアに頭を押し付け寄りかかり、
熱くなった体や心を冷却し、これからどうするべきかを思案する。
(……光を探すしかないな)
ドアから体を離し、後ろに下がると何か硬い物が足に当たった。
(……?)
足元にあった物をを拾い上げ、よく確認する。
(この南京錠って)



AM12:55
ドアノブを握り締め右へと回転させてみる。
そしてそのままドアを押してみると、ギィーという音を立て、
冷たく閉ざされていると思われていたドアが開いた。


「遅いよ」
「何処行ってたんだ」
「お前がドベだな」
「時間かかりすぎ」


「うるせえな、俺はゆっくり歩くのが好きなんだよ」





「っつうか帰りどうするよ?」
「なんとかなるんじゃね」
「今頃、ガードマン呼んでそう」
「空手の力、見せるチャンスじゃん」
「秒殺してやるよ」





「ってかマジ星きれいだな」
「いつもと一緒だろ?」
「ってか煙草がいつもよりうまいな」
「錯覚でしょ?」
「やっぱ屋上っていいな」





AM1:00


「あ、あれオリオンっぽい」


「どこ?」


上を見上げた咥え煙草の人影。


煙は暗闇に白い5線を描き、ユラユラと上空で繋がった。

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【2006/03/06 21:32】 ryosuke | トラックバック(0) | コメント(8) |
<<カッツーン | ホーム | 嬉々和人伝>>
コメント
私は煙草を吸わない方面の人間なのですが、こんな吸い方はきっと楽しそうだなって。学校に侵入するのって面白いですよね。ってか普通に文章力着々と上がってね?
【2006/03/07 00:22】 URL | FwWm #-[ 編集]
重大なミスに気付いた!
ドアノブなのに南京錠って笑

文章力が上がってるかのように見せかけて、
普通にミスするyamad@motoki侮れないでしょ?笑
【2006/03/07 00:35】 URL | motoki #-[ 編集]
中パーの話とかぶった。笑
【2006/03/07 23:37】 URL | woody #-[ 編集]
決ってる感があるんだけど、どこか決まりきらないmotokiくんが好きw(失礼)  前のcheap storyのフィガロみたいにww(笑)
 
面白かったww すっきりしてて読みやすいし、終わり方もイイです! 特にmotokiくんの会話文が やっぱり好きみたいだw 
そうそう! 名無しさんが今回もヒントをくれませんでした>< もう名無しさんで定着なんでしょうか??
個人的に お名前呼ぶのが好きなので、名無しさんっていうHNって思うしかないんですかね。。。(残念) 
【2006/03/09 03:14】 URL | ゆう #CofySn7Q[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/03/09 03:55】 | #[ 編集]
久々に読んだw
【2006/03/10 03:31】 URL | taro #-[ 編集]
やべ送信しちゃったwおれもうっでぃと同意見w文章力と文章中で人を動かすのが上手くなったな~美味いよ
【2006/03/10 03:33】 URL | taro #-[ 編集]
>fly,woody,fly
まるで俺が誰かの実体験をさも自分で作ったかのように書いたみたいじゃないか!
影の1人のあだ名はwoodyだよ。


>ゆうさん
名無しさんが何方か分かられたようで良かったです。
僕も名無しは誰かと苦しめられました。
3秒は悩みましたね。


>taro
最初、美味しいよって読んだ。笑


俺はたろうさんのお話のファンだからいつもチェック。



【2006/03/10 08:03】 URL | motoki #-[ 編集]
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