yamad@brothers
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フィガロの結婚 -Le Mariage de Figaro-
凄くキザだけど、どこか抜けている男を主人公にした
チープストーリーを書いてみたくなった。


Mr.フィガロは僕の妄想を表現する男だ。笑






フィガロを悩ませる季節が今年も訪れた。
いや頭を抱えるのはフィガロだけではないだろう。
世の中の男性が今年のクリスマスは何を贈ろうと、
クリスマスは女性をどうもてなそうと考える。


女性をリードするのは男性の務めだ。
そんな偏見が世の男性を悩ませているのだが、
そんな偏見こそが男性をドラマの主人公に仕立て上げ、
そのドラマが恋愛感情の再燃に繋がっているのかもしれない。


フィガロは街を闊歩しながら考える。
細かく刻まれた煉瓦の道を一歩、二歩と進んでは立ち止まり、
顎の上に手を置いては綺麗に敷かれた煉瓦を見つめて考える。


ふと横目に見たのは古びれた銀細工の店。
その古びれた店をフィガロは顎の上に手を置きながら眺める。


顎の上に手を置きながら考えるのはフィガロの癖だ。
少年時代、年寄りみたいだとよくからかわれた。


しばらくしてフィガロは何か思いついたのか、
顎に添えていた手をはずし、軽快に歩き出した。
嬉々として歩くその様はさっきまで年寄りだったのが
嘘かのように子供じみた歩き方だ。


後日、フィガロは女性を連れその店に訪れた。
「今年のクリスマスには、君にオーダーメイドの指輪を
渡そうかと思うんだ。」
フィガロは満面の笑みを浮かべ女性にそう言った。
クリスマスプレゼントの秘密ほど、先に知りたくない
秘密はないだろう。女性も少々落胆したが、
フィガロの満面の笑みを見て「ありがとう、嬉しいわ。」
と喜び、感謝の意を伝えた。
「そこで、君にデザインを決めてほしいんだ。それと
君の指のサイズも知っておかないとね。」


いかにも職人気質の主人と相談しながら
二人でリングベースの形を選び、
二人で指輪の装飾を考えた。
フィガロは後日、取りにくるという意向を伝え店を後にした。


クリスマス当日、二人は待ち合わせから合流し
白い息を吐きながら寄り添い歩く。
向かうはこの日の為に予約しておいたレストラン。
サプライズこそないが、このレストランで食事をしたならば
今日という日はいい思い出になるに違いない。


レストランに到着し入り口のゲートを抜けると、
二人を暖気が包む。フィガロは余程寒かったのか
鼻っ面が赤くなりぐずぐずになっている。
安堵のため息をもらし、案内に従って歩く。


二人が席に着くとソムリエがアペリティフは如何しましょう?
と尋ねてくるので、今日のコースに合わせたものをソムリエに
任せることを伝えるとワインセラーの方へと消えていった。


二人はようやく落ち着いたので談笑していると、
ソムリエが戻ってきたのでまた口数が少なくなる。
ワインをグラスに注いでもらうとソムリエはまた消えていった。
「こういう、格式の高いお店って緊張しちゃうわ」
女性が緊張した素振りを見せると、フィガロは
「そうかい?」と言って平常を装う。


男というのは大体見栄っ張りなんだ。
女性にいい格好をしようとして後で
割を食うなんてのはよくある話だ。


見栄を張っているフィガロを見透かしてか
女性はクスクスと笑みを浮かべバッグの中から
クリスマス仕様に丁寧に包装された袋を取り出す。
そしてそれをフィガロに手渡した。
「開けてもいい?」フィガロはものすごく嬉しかったのだが
それを表情にださないようにして問いかける。
「ええ、開けてみて。」あげる側の女性も嬉々としている。
包装を綺麗に綺麗に開けてみると中からは
一対の手袋とマフラーが出てきた。
「貴方、寒がりだから。鼻なんかいつも赤くなってるしね。」
多少皮肉めいたその言葉が二人の緊張を解いた。
フィガロは、目をつむりはにかみながら笑った。


フィガロもお返しにと指輪を取り出し、
女性の薬指にはめようとする。
しかし、その指輪はすんなりはまるどころか
女性の薬指の根元の方まで簡単にはまってしまう。
・・・サイズがでかすぎてスカスカなのだ。


「・・・・。」
フィガロは落ち込んだ素振りを見せる。
「僕って何でこんな肝心なことを・・・サイズを
間違えて注文してしまったのかもしれない。」
落ち込むフィガロを見て女性は慰めの言葉をかける。
気にしないでとか気持ちだけで嬉しいわとかそんな類の言葉を。


しかしフィガロは自分の情けなさに落胆している。
しばらく沈黙が続きフィガロは下を向いたまま
申し訳なさそうな声でしゃべりだす。


「本当にすまない」


「・・・・・代わりにこの指輪を君に」
ポケットからおもむろにもう一つ指輪を出すフィガロ。
「え?」
同じデザインの指輪を薬指につけられた女性は驚く、
その指輪は女性の薬指に合致し、フィガロはこう言った。
「余ってしまったさっきの指輪は僕がつけることにしよう。」
見せつけるように指輪を親指と人差し指でつまんで
フィガロは子供のような笑顔を女性に向ける。
女性はすこし怒ったような素振りを見せたあと
今日一番の笑顔を作って笑う。


この瞬間、二人は嬉しさを共有するはずだ。
しかし何故かフィガロの表情は一転して真剣である。
その真剣な眼差しを真っ直ぐに女性に向け口を開いた。


「・・・僕と結婚してくれないか?」


フィガロは言った。


女性が答えた。


頬に涙を伝わせて、


ただ一言「はい」と。














その言葉を聞き


フィガロも自分の薬指に指輪をつける。


















「・・・・・・・あれ、僕の指にもスカスカだ。」
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【2005/12/13 21:27】 ryosuke | トラックバック(0) | コメント(3) |
<<偽善者R | ホーム | 腐った世の中と言われ続けて約2000年>>
コメント
女の人より男の人の方が ロマンチックと言いますよね~w
しかし男の人って、過去に彼女とぺアリングとか買っていないと、
薬指のサイズなんてわかんないですよねぇ(苦笑)
 
実際のmotokiさんは 気障な事を言うのかはわかりませんが、
この話を考えついたmotokiさんは 十分ロマンチストだと思います。
やはり素質がありすぎますね。 これが計算でも怖いですが、天然であったら・・・
やはりナチュラルでいいと思います(大笑)
【2005/12/13 23:13】 URL | ゆう #CofySn7Q[ 編集]
全部計算です。
僕は計算高い男ですから。笑
【2005/12/15 00:09】 URL | yamad@motoki #-[ 編集]
HP探検隊のサガミです。
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【2005/12/17 04:43】 URL | サガミ #JalddpaA[ 編集]
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